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粋なおやじと呼ばれたい

日本に初のスイス時計をもたらしたスイス人を偲ぶ

鎖国政策から解放される幕末という過渡期の後、激動の時代が始まる1860年代、日本に初のスイス時計正規代理店を開設し、西洋時計の普及に努めた、ジラール・ペルゴ創業者一族の一人フランソワ・ペルゴの命日である昨年の12月18日。報道関係者が集い、彼の足跡についての情報交換を兼ねた偲ぶ会が行われました。

ソーウインド ジャパン株式会社 代表取締役社長 岡部友子氏の挨拶と墓地整備の報告がありました。
フランソワ・ペルゴの収集・研究の第一人者で歴史ある時計のコレクターでもある大川展功氏がはるばる関西から駆け付けて当時のコレクション時計を披露。

創業1791年スイス老舗高級機械式時計のマニュファクチュール・ブランド『ジラール・ペルゴ』を保有するソーウイド ジャパン株式会社では、スイス・日本の修好通商条約締結150周年を記念する一環として、フランソワ・ペルゴの埋葬された墓地整備を行う計画を進め、スイスと日本の国交が結ばれる以前に来日し、スイス時計の普及を通して両国の友好に尽くしたフランソワ・ペルゴのフロンティア・スピリットを讃えています。
第二の故郷として日本を愛したフランソワは事業半ばで病に倒れ、1877年に43歳という若さで亡くなり、友人たちの手で横浜外国人墓地に埋葬されました。しかしながら、歳月が経ち日本の西洋文化に貢献した著名な外国人たちが眠る丘のふもとに位置するお墓や存在は歴史に埋もれていました。年々遺族の数が減少することもあり、しばらくの間無縁墓地状態であったため、墓地の整備が行われることはありませんでした。
昨年、フランソワ・ペルゴの墓地整備の様子が報道されたところ、様々な方がご興味を持ったことが分かり、命日である12月18日、時計をこよなく愛する報道関係者等を交えて整備に関する経過報告ならびにフランソワのお墓参りを行った後、簡単な会食の場が設けられ、ご紹介させていただきました。

日本に最初に移り住んだフランス語をしゃべるスイス人

フランソワ・ペルゴ(1834年スイス ル・ロックル生-1877年横浜没)ジラール・ペルゴ社蔵

フランソワ・ペルゴはスイスとの修好通商条約(1864年2月)が結ばれるよりも前の1860年頃に横浜に到着し、日本にもっとも早く移り住んだフランス語をしゃべるスイス人でもありました。 当時、急成長を続けるスイスの時計産業界にとって、日本という未開の市場は大変魅力的なものでした。「日本市場にスイス時計を普及させる」 ――この任務に参加したフランソワ・ペルゴは、精密さと熟練の職人技、芸術性と革新性が融合したスイス時計の未来と、12個の「ジラール・ペルゴ」社製懐中時計を携えて、横浜で時計の輸入・販売会社を設立しました。
しかし、日本では一般的に時計を使用しないどころか、着物が3~4分銀で取引されている時代に時計は40~50分銀という高価なものであり、大量に販売することはできないのが現状でした。まさに珍重品としてしか扱われなかったのです。やがて設立されたスイス時計連合会は解散し、自らフランソワ・ペルゴ・アンド・カンパニーを横浜に設立します。ジラール・ペルゴ社正規代理店が日本に初めて誕生したのでした。
1873年1月、鉄道の敷設をはじめとした文明開化に伴い、日本は定時法及びグレゴリオ暦を導入し、日本では西洋時計の歴史がはじまりました。
しかし、その野心も病魔によって差かれてしまいます。1877年12月18日、第二の故郷である日本でその43年の生涯を終えた彼の亡骸は、横浜外国人墓地に埋葬されました。
そんなフランソワを讃えて、永住の地となった彼の墓地の整備事業は2013年から行なわれ、昨年の2014年は横浜開港155周年であり、フランソワ・ペルゴの生誕180年にもあたります。

「ジラール・ペルゴ」150周年記念モデルの時計

ジラール・ペルゴはスイスと日本における修好通商条約締結150周年を記念して限定モデルを2014年3月に発表いたしました。限定モデルには、ジラール・ペルゴを代表する「ヴィンテージ1945」コレクションを採用しています。ピンクゴールドもしくはスティール製の長方形のケースは、そのデザインの中心にアール・デコの幾何学的なイメージを採り入れており、その独特な曲線を描くケースは、快適な装着感を演出しています。ダイヤルに描かれたローマ字インデックスは、グレーの色調で時計全体に柔らかな印象を与え、「Japan-Switzerland 150th (日本-スイス150周年記念)」の文字が刻印されているケース裏蓋からは、スイス、ラ・ショー=ド=フォンの自社工房内で製作された自動巻き機械式ムーブメントがご覧いただけます。この限定時計は、スティール製は150本、ピンクゴールド製は25本、レディスモデルは75本限定で製作されました。Anniversary特別パッケージにはWATALISのFUGURO(*1)を採用しています。

*1:WATALISのFUGURO。かつて宮城県亘理の人々は、贈り物をするときに、感謝の気持ちを込めて、着物の端切れを縫い仕立てた袋にお米などを入れて渡したと言います。その袋に特別な呼び名はなかったようですが、「ふくろ」がなまって「ふぐろ」と呼ばれていました。2011年の秋、そんな「ふぐろ」が現代に蘇りました。東日本大震災により取り壊すことになった亘理町の呉服店から、昭和の時代の古い生地を地元の有志が譲り受け、それを使っておしゃれな巾着袋を作ったことがきっかけです。一つの巾着袋はやがて「ふぐろ」を後世に伝えていくためのプロジェクトに発展し、今ではそこから生まれた商品が全国各地に届けられています。「ふぐろ」は、贈る人から贈られる人へ、手作りの心を伝える美しい工芸品です。「ジラール・ペルゴ 日本・スイス国交樹立150周年記念限定モデル」のスペシャルパッケージ「FUGURO」は、この時計を手にされる一人ひとりの幸せを願って、「吉祥模様*2」の生地を選んで製作されています。

ジラール・ペルゴ 日本・スイス国交樹立150周年記念限定モデル ヴィンテージ1945
メンズコレクション ピンクゴールド製ケース価格(税抜き)225万円(限定25本)
詳細内容 ムーブメント/ジラール・ペルゴ社製GP03300-0035 、機械式自動巻ムーブメント
石  数 28石
パワーリザーブ 約46時間
機  能 時、分、スモールセコンド、日付
サイズ 33.00 × 32.50mm
風防 無反射加工サファイヤクリスタル
裏蓋 4本のネジで留めたサファイヤクリスタル
防水機能 30m(3気圧防水)ストラップ
アリゲーターストラップ スティール製、もしくはピンクゴールド製フォールディングバックル リファレンス(ピンクゴールド製)

ひとつひとつ、作り手の気持ちがこもったFUGUROと、スイスのラ・ショー=ド=フォンで作られたジラール・ペルゴの「時計」は、いずれも【ものづくり】に対する情熱が注がれた珠玉の芸術作品です。FUGUROの紐の結び目は、スイスと日本の150年に亘る「絆」を表し、そしてジラール・ペルゴとWATALISの絆を象徴しています。今回、日本・スイス国交樹立150周年を記念した特別限定モデルのボックスに納められている「ふぐろ」は、そんな「東北マニュファクチュール」の一つで、宮城県亘理町の職人グループ「WATALIS」によって一つひとつ手作りされています。※2. 良い兆し、めでたいしるしという意味を表現した文様の総称が吉祥文様です。(例:鶴、亀、扇など)

取材協力

●ソーウインド ジャパン株式会社

東京都千代田区平河町2-2-1 平河町共和ビル3階 TEL. 03-5211-1791
GIRARD-PERREGAUX / Facebook for GIRARD-PERREGAUX
※ジラール・ペルゴは、東北復興支援を行っています。
【東北マニュファクチュール・エイド】http://www.tohoku-manufacture.jp

●時計とジュエリーの専門店 株式会社CHARMY

神奈川県横浜市中区元町3-115 TEL.045-662-0011

日野火雅利のファッションコラム[ファッションイベントレポートとおススメコーディネート提案]

日野火雅利

日野火雅利 Kagari Hino
クリエイティブ・ディレクター

大学在学中よりFASHIONに特化したコマーシャル制作のスタイリングやファッション雑誌の仕事に従事。10年間編集プロダクション入社後、制作のプロとして企画から営業までのファッションのみならず、すべてのジャンルに関わる。なかなか経験のできない海外でのさまざまな取材、撮影のディレクションもこなし、ITではファッションサイトの立ち上げや、Men’s Fashion誌、Men’sブランドのクリエーティブ・ディレクション等企画からスタイリング、原稿制作など新規ビジネスの立ち上げも多く、営業開拓からはじまり既存顧客へのビジュアルマーケティング、広報企画などもアイデアを踏まえて提案。近年では富裕層向けに高級消費財作家・芸術家、レストラン等の企画取材のディレクション、雑誌制作の編集責任者として活躍後、現在FASHIONを中心に企画編集・制作等クリエーティブ・ディレクターとして活動中。