東京・上野の国立博物館で開催中の特別展「春日大社 千年の至宝」の見どころを、シニアコム会員の皆様に少しだけご紹介させていただきます。今回の展覧会は、世界遺産の一つである奈良・春日大社が所有する”平安の正倉院”と呼ばれる王朝工芸の名宝とともに、貴重な中世の刀剣類、甲冑、春日信仰にかかわる絵画・彫刻などの名品の数々を一堂に紹介。春日の神々に捧げられた祈りと美の世界がご覧になれます。シニアコム会員のみなさんには、招待券のプレゼントもご用意いたしました!ぜひ、最後までご覧ください。
春日大社の草創は、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿に乗り、常陸国鹿島(ひたちのくにかしま)から春日の地に降り立た降り立ったという様子が描かれています。奈良公園にいます沢山の鹿のご先祖様が、春日の神様を乗せた鹿だと言われています。
南北朝~室町時代・14~15世紀
春日大社蔵 通期展示
※展示作品中で鹿のマークがあるものは、鹿が描かれています。探してみて下さい。
※会期中、一部作品、および場面の展示替を行います。
春日の神々の霊験を描く全二十巻の絵巻。春日大社創建の由来と数々の霊験が描かれています。絵は絹地に描写されていて、細かな描写や色彩の美しさに目を奪われてしまいます。
江戸時代・文化4年(1807)春日大社蔵 通期展示(場面替有)
古典美を再現する傑作春日大社に伝わる国宝の甲冑や刀剣などを一堂に見ることができます。
1)鮮やかな赤に金色の雀、虎などの精緻な金工を施されている豪華な甲冑。まばゆい華やかさに魅了されます。
鎌倉~南北朝時代・13~14世紀
春日大社蔵
[展示期間:2017年2月14日(火)~3月12日(日)]
2)鎖の中央部に酢漿紋を透彫りした銀金具と、鞘は漆地に金粉を一面に蒔き、漆をかけて研ぎ出し仕立て上げたものです。鎌倉時代に流行した太刀で、めったに見られない国宝級の刀です。
鎌倉時代・13世紀
春日大社蔵 [展示期間:2017年2月14日(火)~3月12日(日)]
春日大社御本殿の第二殿(2番目の神様をお祭りしている社殿)を春日大社の監修のもと実物大で細部まで再現されています。左右の壁画は、昨年まで御本殿に実際に掲げられていた絵画。正面の御簾や飾り金具も実際に神殿を飾っていたものだそうです。
巴紋の描かれた太鼓の背後に、昇竜が浮き彫りにされた火焔彫刻がまるで仏像の光背のように聳え立ちます。主に野外の舞楽演奏に用いる太鼓で、「春日若宮おん祭」の際、演奏されます。高さは約7mと巨大で、日本最大級の太鼓です。
そのほか、御造替で御撤下(ごてっか)され注目を浴びた獅子・狛犬や春日大社の釣燈籠を23基展示するなど、貴重な展示物を見ることができます。また、平成館の企画展示室でも関連した特集を行っておりますので、こちらも併せてご覧いただくのをお勧めします。
展覧会名 | 特別展「春日大社 千年の至宝」 |
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会 期 | 2017年1月17日(火) ~3月12日(日) |
会 場 | 東京国立博物館 平成館(上野公園) |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) |
休 館 日 | 月曜日 |
観覧料金 | 一般1600円、大学生1200円、高校生900円 、中学生以下無料 |
交 通 | JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分 |
展覧会公式サイト | http://kasuga2017.jp |