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美しく活きる。 第12回

シニアコム編集部がMASTER会員さんにライフスタイルをインタビュー。

地域社会を元気付ける活動をしたい

NPO法人を立ちあげたきっかけは?

大学卒業後、コンサルタント会社で働いていたのですが、男性メインの縦割り社会でしたから、女性はアシスタントのお仕事ばかりで、どうしても波長が合わなくて。自分の意見をはっきり言うタイプだったので、結構上からやり込められました。出る杭は打たれるということですね。ちょうどその時、海外事業部でヨーロッパに行く女性を探しているとのことで、すぐに手を挙げました。

そこから数年ヨーロッパで醤油のセールスプロモーションに従事しました。国内と違って、自分の力を試す機会が多くあり、とても楽しかったです。自分の意見を持って、相手の意見をよく聴いて、合意点を見つける、といったことを求められ、学んだと思います。そういった経験が現在のNPOの立ち上げに大きく影響したのだと思います。

どういった活動をなさっているのですか?

「ヘルスコーチ・ジャパン」というNPO法人で、コーチングやコミュニケーションの講座などを各地域で行っています。私自身、カウンセリングやコーチングの勉強を学生時代にしたのですが、社会人になってからはじっくり勉強する時間もありませんでした。10年ほど前に父の介護をしていたのですが、その合間に改めて勉強して資格もとりました。それから仲間を集い、NPOを立ち上げました。

地域社会を元気付ける活動をしようという大きなテーマはあるのですが、とは言え、まずは自分自身を知るところからなんですよ。私たちの世代は、若い頃に自分に何ができるかとか、何が強みなのかということを考える時間もなかったし、そういった教育も今ほどありませんでした。私自身、セカンドライフになって、自分の強みや行動特性を知ったり、人それぞれの価値観を知ったりすることで、自分ががんじがらめに「ねばならない」と思っていたことから解放された感じがしました。そこから、とても楽になりましたね。

誰とでも仲良くしたいという思いが根底にある

海外で暮らしたご経験が、大きく影響しているのですね。

私が暮らしていたヨーロッパの地域は、地域での文化交流などが結構盛んでした。外国人や性別での差別もありませんでした。日本の下町に昔あった、隣組みたいなコミュニティが多くありましたね。違うことが間違いではなくて、多様性がすばらしい、楽しい、個性だ、とわかって、受け入れている感じがしました。

その頃、日本も大きく変わったと思います。欧米化が進み、良い意味で個人主義になりましたが、その反面では「個」が「孤」のような世の中になってきていると感じます。これが進んで「悪い意味でのお一人様や孤立」になるのが心配です。ストレス社会と一言で片付けるのは良くないと思いますが、私たちがストレスを感じている人たちのお話を聞いたり、一緒に考えたりすることで、元気な人を作ろうという活動をしているんです。

ヨーロッパのコミュニティに似て、お年寄りのお話を聴いたり、一人暮らしの方の話し相手になったり、日本の季節行事、文化を継承した取り組みをやっているので、ストレスを持った人々が和む場が提供できるようにと思い活動をしています。

みなさん来た時は、結構疲れていたり、顔がきつかったり、ちょっとトゲトゲしたりしていた人が、帰る時には笑顔になっているのを見て、私たちもとてもうれしいですし、その人たちがその種をまた外に蒔いてくれるので、そうやってネットワークが広がっていくんですよ。

いろんなことに興味関心を持って、知る、学ぶ

新しいつながりがこれからも増えそうですね。

私たちの団体の目標が1都1道2府42県に支部を作ることなんですよ。目標がないとみんな老けちゃうから(笑)。それに単なるおしゃべりの場、烏合の衆になってしまうので、世の中のためになることが自分のためになること、それをシェアしましょうという考え方を大切にしています。

友達が友達を呼んで、違うプロジェクトを立ち上げたり、他のNPOを立ち上げたりする支援などもするようになりました。特に女性の起業家を応援しようということには注力していますね。少しずつですけど、みんながやりたいことを応援していくことができていて、とてもうれしいと思います。

最後にシニアコムを見てくださっている方々にメッセージをお願いします。

生きている限りは、元気で楽しくありたいですね。あと、少しは誰かのお役にたてるようなことがしたい、あるいは自分が必要とされていたい、そうすれば元気で長生きできるんじゃないかと思います。また、私は好奇心が強いので、死ぬまでいろんなことに興味関心を持って、知ること、学ぶことを続けたいと思います。そして天寿を全うしたいですね。