「心の豊かさ」を得ることができるボランティア活動。最近では、2011年東日本大震災や2016年熊本地震。50代のシニア世代が現地に駆け付けてボランティア活動に参加し、炊き出しや清掃活動などに参加されていました。
今回はボランティア活動の種類やメリットについて紹介していきます。
まず、どのようなものがあるのか種類から見ていきましょう。
ボランティア活動の種類は、大きく分類して以下のようなものがあります。
道路や公園などのごみ拾いや清掃活動に加え、野鳥の観察や森林保護などの自然を守るための活動。
海外への食料援助や日本へ来る留学生の支援、日本語を話せない留学生への通訳の手伝いをする活動。
高齢者への地域参加の手伝いや、高齢者と若者の交流の場を設ける支援をする活動。
障害者の社会参加の支援、体の不自由な子供の学校への誘導支援をする活動。
地震や台風によって被災した地域への支援物資の運搬、炊き出し。がれき撤去や生活再建のための支援をする活動。
地域のごみ拾いや、小学・中学校の通学路の安全確保、火の用心の巡回などを支援する活動。
時間をかけて労力を提供しているにも関わらず、賃金がもらえないのがボランティア活動の特徴です。
人それぞれ遣り甲斐を感じる部分は違ってくるのですが、共通している3つのメリットがありますので、紹介していきます。
一番の遣り甲斐となりモチベーションになってくるのが「ありがとう」という言葉です。
労力を提供する側、される側に分かれるボランティア活動ですが、その間にお金のやり取りが発生せず、ご厚意で活動してくれていることに対して、感謝は自然と出てくるものです。
会社で属して労力を提供してお金をもらう感覚とは全く違います。
自らの意思で参加したボランティア活動に、労力を提供された相手は、心の底から感謝してくれるものです。
ボランティア活動に参加する方は、1つの物事をやり遂げたいという気持ちがあります。
共通の目的を持った人同士の集まりになりますので、コミュニケーションが増え、自然と仲良くなりやすい特徴があります。
そのほとんどに年齢制限は設けられていないため、同世代で仲良く活動することも多く、友人関係を広げることにも期待できます。
ボランティア活動を通して新たな発見がある場合があります。
地域のゴミ拾い活動に参加すると、例えば「通学路で会う小学生が元気に挨拶してくれる!」、「タバコのポイ捨てが多い」、「老朽化している建物が多い」など、普段生活しているエリアの良い面も悪い面も見ることができます。
今までなんとも感じなかったことでも、素敵なことなんだと感じたり、何気ない日常にも幸せを感じることができるかもしれません。
自分自身の成長や学びにもつながるのがボランティア活動です。
個人でボランティア活動を始めることも可能ですが、大半はグループに属して活動をすることが一般的です。グループで活動している例として2つ活動内容を紹介していきます。
例1. 広島県 古川部落子供見守り隊
地域で成長していく子供たちの姿を見守りたいという思いから始まった活動。登下校する児童とともに往復4~ 5キロの通学路を歩きつつ,交通事故に遭遇しないように交通指導や見守り活動を行っている。他の地域の校区にも広がり,地域の先駆的役割を果たした。
例2. 石川県 白山市観光ボランティアガイド「美川おかえりの会」
地域の歴史・自然・文化を伝えるため、小中学校や公民館で講習を行うほか、ボランティアガイドとして、地域の魅力を伝えるウォーキング活動にも毎月取り組んでおり、地域の活性化に大きな役割を果たしている。最近では、地域の魅力を分かりやすく伝えるため、観光マップや小冊子の作成にも取り組んでいる。
以上のように、
「子供たちが安全に登下校すること」、「地域の魅力を伝えること」を目的としてボランティア活動をされている例を挙げました。
お住いの地域でもボランティア活動を目的としているグループが複数存在していることもありますので、どんな活動をしたいかによって所属するグループを決めるのが理想的です。
ボランティア活動には「ありがとうを貰える」、「人とのつながりが作れる」、「新たな発見や学びにつながる」という3つのメリットがあります。
地域の特性や活動しているグループによって、メインの活動目的が違ってくる場合もありますので、参加を希望の際には事前に確認しておくと良いでしょう。
賃金を得ることなく時間と労力を提供して、人の役に立つことで得られる対価としては、自身の心の豊かさです。年齢を問わず参加できるのがボランティア活動の特徴でもありますので、興味のある方は1度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。