受付終了
張星賢スタート写真 1930年代前半 国立台湾歴史博物館蔵
アムステルダムオリンピック女子100m予選の人見絹枝
『アサヒ・スポーツ 第九回国際オリムピック競技特別号』1928年9月 個人蔵
《本展のみどころ》
●張星賢(ちょうせいけん)という知られざる日本植民地期の台湾人アスリートの競技人生をクローズアップしながら、激動の日本と東アジアの近代史を見つめ直す
●記念1000円硬貨や銅メダル(男子バレーボール)など1964年の東京オリンピック関係資料を展示
●リレーバトン、ハードル、体操服、運動会のプログラムなど、100年前はどのような形をしていたのか、スポーツの近代史を紐解く
●ラジオ体操参加カードはいつからある?はじめて「スポーツ」に出会った人々は、どういう反応をしたのか、野球やラジオ体操の普及から読み解く
特集展示(国際展示)
「東アジアを駆け抜けた身体(からだ)―スポーツの近代―」
このたび、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)(※以下歴博)では、国立台湾歴史博物館、国立成功大学と共同で、特集展示(国際展示)「東アジアを駆け抜けた身体―スポーツの近代―」を2021年1月26日(火)~3月14日(日)に開催いたします。
歴博は、2014年以来国立台湾歴史博物館(台湾・台南市)との相互交流と研究協力を継続し、2016年には、特集展示(国際展示)「台湾と日本―震災史とともにたどる近現代―」を共催しました。国立台湾歴史博物館には、オリンピックアスリートに関する記録物が大量に所蔵されています。そのうちの、1932年のロサンゼルスオリンピック(アメリカ)、1936年のベルリンオリンピック(ドイツ)の陸上競技に「日本代表」として出場した張星賢(ちょうせいけん/日本植民地期の台湾人選手)に関係する歴史的な資料がきっかけとなり、新たに近代のスポーツに関わる共同研究を開始することとなりました。一昨年からは国立成功大学(台湾・台南市)にも共同研究に加わっていただき、日本と台湾の近代史への理解を深めてきました。
この特集展示(国際展示)は、その研究成果展示として、1964年の東京オリンピック関係資料をはじめ、近代の学校運動会に関連する錦絵、写真、肉筆漫画など約120点の資料を通し、身体の改変や近代オリンピックへの参加という歴史的経験を共有してきた日本と台湾における「近代化」への過程を見つめ直し、台湾や東アジアとの歴史的関係を意識しながら、スポーツの近代史を紐解くものです。また、日本での展示のあとは台湾(国立台湾歴史博物館)でも巡回予定です。
特集展示(国際展示)「東アジアを駆け抜けた身体(からだ)―スポーツの近代―」招待券【5組10名様】
東京オリンピック銅メダル表面(男子バレーボール) 1964年 個人蔵
展覧会概要