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オルテリウス アジア図 1575年 国立歴史民俗博物館蔵
夜光貝で作った貝匙 現代 個人蔵
海の帝国琉球-八重山・宮古・奄美からみた中世-
国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)(※以下歴博)にて、特集展示「海の帝国琉球-八重山・宮古・奄美からみた中世-」が2021年3月16日(火)~5月9日(日)に開催されます。
コロンブスやマゼランが開いた世界史上の大航海時代より以前、早くも14世紀代から東アジア海域世界では活発な交易がおこなわれていました。その中心となったのが海洋国家・琉球です。琉球王国の輝ける時代は、これまでもしばしば紹介されてきました。ただ、琉球はその活動の過程で、言語も習俗も異なる周辺の島々、八重山・宮古・奄美に侵攻し、それぞれの社会を大きく変化させたこと、このことで現在の日本国の国境が定まっていることは、あまり知られていません。
本展のみどころ
文献資料がほとんど残っていないこれらの地域の歴史は、琉球王国によって作られた歴史書をもとに語られてきました。しかし島々を歩くと、ジャングルの中には当時の村が遺跡として眠っており、そこからは大量の陶磁器が発見されます。琉球王国とは別の世界が、そこには確かにあったのです。
これまでほとんど注目されてこなかった琉球の帝国的側面に視点を据え、八重山・宮古や奄美といった周辺地域から琉球を捉え直します。国立歴史民俗博物館では、2015年からこうした共同研究を実施してきました。この展示は、その成果を公開するものです。たくさんの青磁や白磁、国宝の文書や重要文化財の梵鐘、屏風や絵図など400点を超える資料から、新たな歴史像を示します。
特集展示「海の帝国琉球-八重山・宮古・奄美からみた中世-」招待券【5組10名様】
開催概要